紹興酒の歴史は約二千五百年以上前、文字が書き記された頃に始まり、これは春秋時代の越の国からの計算となり ます。紀元前492年、越は呉に敗れ、臣下は妻を伴い呉へ労役に行くことになりました。《呉越春秋》には臣下たちが越を離れる際、酒を酌み交わし別れに涙する句の記述がなされています。それが古典書に記された紹興酒であるといわれています。1973年、紹興地区に帰属する"余姚河姆渡"にて、今から7千年以上前の原始氏族社会の遺跡が発掘され、大量のモミ・陶器・陶片・骨製木製の道具・芸術品などが出土し、当時すでに醸造の物質的条件を兼ね備えていたことが立証されました。中国建国以来、紹興各地から、多くが春秋戦国時代の青銅・印紋・陶製の酒器などが出土し、初期の紹興酒が2500年前から存在していたことが更に立証されています。 |